矯正治療とは、単に歯並びをきれいに整えるだけの治療ではありません。
歯を中心としたお口の機能の回復をはかり、かみ合わせ、発音を改善させ、そして全身の健康を整えてまいります。
歯並びが悪いと以下のような症状が見受けられます。
これらの症状のほか、首や手足、腰などの全身にまで痛みを伴うことがあります。
成人矯正の大きな目的の一つとして審美的な面の改善ということがあります。出っ歯や受け口、八重歯など外見を気にして矯正を受けられるケースが多く見受けられます。
ですが、成人矯正の最も重要なことは噛み合わせです。
噛み合わせが悪いと頭痛や肩こり、腰痛、膝痛など体の様々な部分に影響を及ぼします。
噛み合わせが改善されることで、今までは歯ブラシが届かなかったところまで、歯磨きでき、むし歯や歯周病を予防しやすくなります。
さらに、食べ物をよく噛んで食べるようになり、消化や吸収を助け、内面からも健康になります。
小児矯正とは子供の時期に行う矯正治療のことです。歯列矯正は大人になってからも行えますが、子供の頃から行うことで理想的な治療が行えます。大人は顎骨の成長が終わってしまっているため、歯を動かすだけの矯正になってしまいますが、子供はまだ成長段階にあるので、顎の成長をコントロールしながら矯正を行うことができます。
部分矯正とは歯並びが悪い一部分の歯に矯正装置を付け、かみ合わせや歯並びを改善する方法です。
全体的に行う矯正治療と比較して、部分矯正は違和感や治療期間、費用などを低く抑えることができますが、上下できちんと噛ませることは難しいため、前歯の凸凹や隙間などかみ合わせに大きな影響を与えない範囲で治療を行います。
床矯正とは取り外しの装置を使用し、歯を抜かずに行う矯正のことです。
矯正治療には、歯が顎の大きさに比べて大きくて並びきれないため、歯並びを良くするように永久歯を抜歯するケースがありました。
しかし、実際は抜歯をしなくても綺麗な歯並びにすることは可能です。
特に成長期のお子さんは、床矯正装置の歯を動かす力とお子さん自身の噛む力によって、バランスのとれた健全なあごの発育が期待できます。したがって、成長期のお子さんにより効果がある矯正法といえます。